5月23日に日産から『デュアリス』が発表されました。スバルの『フォレスター』に近いサイズとコンセプトでしょうか?
日産自動車 | NEWS PRESS RELEASE「デュアリス」は、「スマート&コンパクトクルーザー」をコンセプトに、ヨーロッパの拠点を中心に開発した新しいミドルサイズクロスオーバーSUVである。 軽快かつコンパクトな上半身と、SUVらしいダイナミックさと安心感をもつ下半身を融合させた個性的なエクステリアがデザインにおける最大の特徴である。また、ハッチバックとSUVのクロスオーバーとすることで、コンパクトハッチバックの、取り回しが良く軽快感あるドライブフィールと、SUVとして充分な室内空間による居住性の高さとを両立している。加えて、走行条件のより厳しい欧州市場をターゲットにした開発を行うことで、"走る"、"曲がる"、"止まる"といった走りの基本性能を高め、これまでのSUVとは一線を画すキビキビかつ安定した操舵性を実現している。
フォレスターが4WDしかラインナップしないのに対して、デュアリスは2WDと4WDをラインナップ。ミッションはCVTのみとなっています。
エンジンはNA2.0L(MR20DE)のみで、ターボモデルはありません。
ということで20S FOURとフォレスターの2.0Xと比較してみました。
標準価格
デュアリス:216.3万円
フォレスター:202.7万円
全長×全幅×全高
デュアリス:4315×1780×1615mm
フォレスター:4485×1735×1590mm
全長は170mm短いですが幅は45mmと全高が25mm大きくなっています。
室内長×室内幅×室内高
デュアリス:1845×1470×1235mm
フォレスター:1795×1455×1245mm
全長が170mm短いにもかかわらず、室内長は50mm長いんですね。
逆に全高は25mm高いのに室内高は10mm低くなってます。
面白いですね。
室内空間の過ごしやすさは実際に乗ってみないとなんともいえませんのでまた試乗してレポートしてみたいと思います。
最低地上高
デュアリス:205mm
フォレスター:205mm
SUVとしての最低限の最低地上高は確保してあるようです。
車重
デュアリス:1450kg
フォレスター:1390kg
デュアリスが60kg重いですね。大人一人分の違いがあるといえます。
燃費
デュアリス:13.8km/L
フォレスター:13.0km/L
燃費はデュアリスがいいですね。フォレスターはモデルが古いですからある程度しかたない部分もあります。
パワーウェイトレシオ(馬力)
デュアリス:11kg/ps(137ps)
フォレスター:10kg/ps(140ps)
エンジンパワーはほとんど違いがないので車重の違いがそのままパワーウェイトレシオに反映されてます。
最大トルクの発生回転数も4400rpmと同じですしトルクもほとんど変わりませんので、車重軽いフォレスターの方が軽快に走れそうです。
デザインですが、日産車で初めてCFD(流体解析)をボディーデザインに導入したようです。
日産自動車 | NEWS PRESS RELEASEえ?今まで日産車ってCFDなしでデザインしていたんですか?!そちらのほうが驚きです。業界の人間として普通に使っているものだと思っていました。 まあ、車の開発ってデザイナーの力が強いですからねぇ、例えCFDをしたところでデザイン決定前に解析することはなく、決定後に解析して、悪いところがここだとか評価するだけでデザイン変更に至らないケースがほとんどなんだと思います。実際空力的に良い形でもデザイン的に良くなければ却下されるわけで…(悲)デュアリスではデザインと呼べる部分にCFD担当者の意見が反映されたということなのでしょう。日産車では初めて、ボディデザインに空力のCFD(Computational Fluid Dynamics:計算流体力学)解析を導入したことで、SUVとしてはトップレベルのCd値0.35を達成。