昨日のニュースウォッチ9にて、都心のヒートアイランド現象対策についての特集がありました。
NHK 番組表その内容ですけれど、 都心といえば、ビルが立ち並び、路面はアスファルトで緑も少ない ですが、 緑の多い公園よりも涼しい場所が、都心のど真ん中にある!その理由は? という内容でした。 その理由というのは、▽猛暑続く都心を冷やせ・ヒートアイランド対策最前線 その鍵は?
風
でした。
東京湾から流れ込む、冷風が、線路や道路を通って、その場所に吹き込んでいるのです。
風が流れ込まない場所にくらべて1~2度も低い温度となっているようで、模型をつかった検証実験や、流体解析の模様が放映されていました。
風の通り道を確保する為、高層ビルの低層化や首都高の地下トンネル化なども検討されているとか。
模型を使った検証例では、レーザー光を使って流れを可視化してましたねぇ。
ただ、この場合、レーザー光を当てた、面でしか流れを可視化出来ませんが、コンピューターによる流体解析であれば、任意の場所の流れを可視化できますし、温度だって表示できます。
もちろん、模型を作る手間も観測機器を設置する手間も要りません。
問題は、解析用のモデルをつくること、計算に時間がかかることでしょうか?
とはいえ、最近は3次元CADが普及してきましたし、計算機も飛躍的に計算速度が上がっています。
おそらく、模型や観測機器を準備している間に、コンピュータで計算してしまうことはできると思います。
規模にもよりますけど、PC数台ぐらいの計算サーバーがあれば、1日~数日で計算ができそうな気がします。
しかも、実験用の場所も不要です。
コストも実験より少なく抑えられるはず。
もちろん、模型での実験だと、リアルタイムで形状を変更したりもできますし、
その場で変更結果がわかるので、そういう部分は流体解析よりもはるかに優れていますね。
互いのメリット・デメリットを上手くカバーし合えば、より効果的な対策がうてるのだろうなぁと感じました。
流体【本】