SHARP KIREION 加湿空気清浄機 高濃度7000プラズマクラスター技術 加湿13畳/空清21畳 ホワイト系 KC-W45-W
先日注文した、SHARP 加湿空気清浄機 KC-W45-Wが到着しましたので、さっそくレビューをお送りしたいと思います。 我が家には、2002年に購入した同社製の空気清浄機FU-N51CXがありそれとの比較もしたいと思います。 □製品ページ シャープの加湿空気清浄機(総合) 加湿空気清浄機 KC-W45-W:シャープ □取扱説明書 KC-W45の説明書 FU-N51CXの説明書
□購入目的 MARUTOとの花粉症対策。ちょっと最近酷いので 次男AYAちょが生まれたし、長男HALも友達を連れてきたりとにぎやかになってきましたので2台目を追加です。 □選定基準 プラズマクラスターイオンを搭載するシャープの指名買いです。 ちょっと 「virus washer(ウイルスウォッシャー)機能」搭載のサンヨーにも心惹かれましたけどここは長年の実績と加湿機能付き製品のデザイン及び価格でシャープを選びました。 プラズマクラスターイオンは以前から使っているFU-N51CXでも採用されていますが、プラズマクラスターイオンによる、空気中に浮遊している花粉やアレルギー物質の無効化に期待するからです。 他社の空気清浄機は、ファンによってゴミを吸い込みフィルターで除去して綺麗な空気を排出することによる空気清浄を行いますが、シャープの空気清浄機はこれに加えて、プラズマクラスターイオンを同時に空気中に放出し、空気中に漂うアレル物質(アレルギーを起こす物質)を分解・除去してくれるからです。 「プラズマクラスター」技術の空中除菌力 サンヨーは除菌電解ミストによる空中除菌ですね。 空気清浄機って、部屋全体の空気を吸い込んで綺麗にして放出するようなイメージですが、CAEエンジニアとして流体解析をかじっている身としては空気清浄機ごときの吸い込み風量で、部屋全体の空気を吸引するなんて事実上不可能だと思います。 実際、皆さん感覚的に理解されるとは思いますが扇風機の前と後ろに立ってみた時を考えて見てください。 扇風機の前に立てば、その風の力は感じますが、後ろに立っても風の力は殆ど感じないですよね。 これと同じです。風を送るときは噴出孔を絞ったりすることで風の速さを増してより遠くまで飛ばすことは可能ですよね。吸込も掃除機のように先端を絞ることで強い吸引力がようやく発揮できるのです。 じゃあ、空気清浄機はどうなっているかというと、ファンの出口は絞られていて風の速度がかなり速くなるように設計されていますが、フィルターの入り口に関しては単にスリットが設けられているだけで強力に吸込めるような設計にはなっていません。 したがって、部屋の奥の空気を吸込むほどのパワーはないと考えたほうが正しいのです。 空気を綺麗にしないといけない目的は、アレルギーの発生です。アレルギーさえ発生しなければ、普通に掃除さえしていればよいのです。 シャープの「プラズマクラスターイオン」と三洋の 「ウイルスウォッシャー機能」だけは、空気中に散布することで、空中を浮遊する菌などを除菌、抑制してくれるので、アレルギーにより効果があります。 花粉やハウスダストによるアレルギーでお悩みの方ならばこの2社の空気清浄機をオススメします。 他社のは、汚れた空気を吸い込んでフィルターで除去して綺麗にしているのみです。 □正面
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丸っこいKC-W45に対して、角ばった印象のFU-N51CXですね。 幅はFU-N51CXの方が広いです。高さはほぼ一緒。 最大適用面積は若干FU-N51CXの方が24畳とKC-W45の21畳よりファン性能は高いようですが、プラズマクラスターの発生量は高濃度化となっているKC-W45が多いと思います。 KC-W45は表面がつるつるのダイヤモンドカットデザインになっていますが、なんというかちょっと品がない感じでいただけませんけど、ホワイトなら比較的目立たないんで性能に免じて我慢です。 最上位のKC-W80はFU-N51CXに近いシンプルでシャープなデザインになっていてこちらの方が私もMARUTOも好きです。 FU-N51CXは正面吸気で、正面のパネルのサイドからと中央部のスリットから吸込むようになっています。 正面パネルを外したら全面から吸い込むようになっており、スリットから入った空気は90度曲げられてファンに吸い込まれていくという感じになります。 □背面
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KC-W45はこちら側に吸い込み口(フィルター)があります。左側には加湿用に使用する水タンクがあります。 上部両サイドには持ち運び用の取っ手が左右に2箇所設けられています。ファンのある中央部は格子の開口部が大きくなっていて効率を上げようとする設計と感じます。 FU-N51CXは何にもなく、噴出し口上方に持ち運びようの取っ手が一箇所あるのみです。 KC-W45は背面に吸い込み口を持ってきたのは潔い設計ですね。FU-N51CXは前面パネルのスリットから吸気という凝った造りなのに対し、背面吸気ではフィルターを抑えるパネルがあるだけで非常にシンプルになっています。他社の空気清浄機では前面のサイドや下方からの吸い込みが出来るようになっているようですが、ファンの吸い込み口は正面を向いていることを考えると、吸い込むときの空気抵抗は大きくなるのは致し方なく効率は下がるはずです。 それに対して、背面吸気にすれば、スリットを設けるよりも空気抵抗を少なく吸い込めるはずで、同じファンでを使ってもより効率よく吸気できるのではないかと推測します。これが、前の機種KC-C100の1.5倍、KC-35C1の2倍もの吸塵性能を発揮できることになったんだと考えます。
加湿空気清浄機 KC-W45-W:シャープ
独自の空力機構とパワフルな風力で吸じんスピード約2倍。さらに3つのフィルターが微細なダストも逃さない。
もちろん、シンプルな構造としたことで、製品製造コストも下がるでしょうし性能アップをしつつコストを下げれているのだと思います。 取っ手に関しては、FU-N51CXは一箇所で片手で移動などが可能で、ちょっと動かしたいときなどには便利でしたが、KC-W45は両手で必ずつかまねばならずちょっと大変ですね。ただ、8kg以上の重量があるので両手で持ったほうが安全だとは感じます。頻繁に部屋を移動させる方はキャスター付トレイ [FZ-W45CTW]が別売りで用意されているのでそちらを購入されると良いと思います。 □上方
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奥行は殆ど一緒ですね。KC-W45の方が横幅が狭い分、余計に厚みを感じます。
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FU-N51CXの操作系はボタンが一個右側にあるだけという超シンプルな構成。 ボタンを押すたびに、運転モードが切り替わっていきます。 一応リモコンは付属していますが使ったことありません。 噴出し口にはルーバーが取り付けられており手動で風向を変更できます。
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KC-W45の操作系は上面に並んでいますがちょっと多いですね。 機能ごとに纏めてボタンが配置されています。空気清浄機能については3つのボタンが用意されていて、単純な空気清浄、加湿空気清浄、シャワーという3種類があります。停止に関しては右端のボタンで行います。 なんというか、FU-N51CXがボタン一個という超シンプルな構成だっただけにKC-W45のボタン数には正直驚きました。ボタンはエリア毎に分かれているもののデザイン性を重視した為か、色での明確な識別はなくちょっと分かりにくいですね。もう少し、メリハリの利いた感じにしてくれれば初めてでも操作しやすいのにと感じました。 噴出し口は長楕円で横幅一杯に噴出し口のあったFU-N51CXと比べると小さく狭く感じますが、これは噴出し風速を上げる為だと感じます。同じ風量であれば、出口は絞った方が風速が上がりより遠くまで風を送ることが可能です。また、角をとってあるので、空気のながれはスムーズになっていると感じます。 コストダウンの為か噴出し角度は固定で風向調節は出来ませんが、後方に20度傾けてあり壁から30cmほど離したところに置くのが効果的と説明書には書いてあります。風は、壁にそって流れる性質がありますので、まず後ろの壁に風をあて、その流れが天井をつたって反対側の壁に向かい降りてくるという流れを作っているのでしょう。 20度の角度については、おそらくですが、一般家庭の天井の高さを想定して最適な角度を算出したのではないかと思います。風向が変えられたほうがよいような気もしますが、扇風機じゃないですしプラズマクラスターイオンを部屋全体にいきわたらすことが目的と考えると固定でも問題はないと私は考えます。 これ以上、傾きを強くすると、壁に当たったときに損失が大きくなり風向が弱まると思いますし、逆に垂直に近くすると直接天井に当たってしまい部屋全体に風がいきわたらなくなってしまいますんで、確かに20度は絶妙な角度なのかもしれません。 □表示部
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FU-N51CXの表示部です。正面右側に配置されてます。運転モードとフィルター交換サイン、とクリーンサインがあり、クリーンサインは赤(汚い)→橙→緑(綺麗)という具合に変化して部屋のクリーン度を表示してくれます。
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中央部分のスリット部上部(丁度マークの横あたり)にもLEDが仕込んであり、プラズマクラスター動作時に青く光ります。 実はこの中央部のLEDはかなり明るく、寝室での利用ではまぶしすぎるぐらいでしたので、カバーを外してLED部分にテープを貼り光が漏れないようにしてました。 同様に、表示部もクリーンサインやフィルター交換サインがまぶしいことがあったので、テープで殆ど隠しておりました。
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KC-W45の表示部です。中央部分に集中して配置してあります。 上の十字の光がハウスダストの量を表示していて、赤(汚い)→橙→緑(綺麗)という具合に変化して部屋のクリーン度を表示してくれます。 最初、電源を入れたときに、えらいにぎやかな表示やなぁと感じ、FU-N51CX同様に寝室での利用するんだったらまたテープで目隠ししないといけないなと思っていたんですが...。 上部のボタンに「前面モニター 明/暗/切」というボタンを発見。このボタンを押すと、この前面モニターの明るさを調整したり消したりできました! 寝室でこそ、空気清浄機の利用はしたいものですから、この配慮はありがたいです。 シャープがいつからこのボタンが付けたのかはわかりませんが、寝室で空気清浄機を利用したい方は、このようなまぶしさ対策がとってある機種を選ばれた方がよいと思います。 □フィルターの掃除 気になるのがフィルターの掃除についてです。空気清浄機たるもの、汚れを取るものですから、フィルターの掃除は避けられません。エアコンのように自動でお掃除されるようになっている製品はまだないの日ごろのお手入れが必要です。 KC-W45に関しては、背面のパネル自体に最初のフィルターが設置してある為、何も外さなくても外側から掃除機で埃を吸い取るだけでOKですこぶる簡単です。フィルターも目詰まりしにくい材質のようであっという間に埃がとれます。最低限、フィルターお手入れランプ点等時のみ掃除すればよいことになってますが、すぐに埃がつくので埃をとっておけば、ばい菌が繁殖しにくいだけでなく、空気抵抗が減るので省エネにもなりますし気がついたら掃除した方がよさそうです。 中の黒い脱臭フィルター(洗える脱臭フィルター)に関しては臭いがしたときのみ水洗いで洗浄し、日陰で半日乾燥すればよく、その奥にある分厚いHEPAフィルターに関しては10年間掃除不要というか10年単位で交換対応というようになっています。 ※洗える脱臭フィルターは説明書によると掃除機で綺麗にしてはダメなようなので注意が必要です。 加湿部分の掃除に関してもタンクは水を追加するときにすすぐようにして、1ヶ月に一度程度(フィルターお手入れランプ点等時)は加湿フィルター部のトレーを取り出して掃除すればよいことになっています。加湿フィルターに関しても水洗いが可能で交換時期は2年に一度の交換となっています。 この辺、FU-N51CXと比べたらかなり楽になっていますね。FU-N51CXの掃除は、前面パネルを外して、プレフィルターの埃を掃除機で吸い取りますが、このフィルターが結構目詰まりを起こしやすくなっていて埃がこびりつきやすく掃除機での掃除も大変です。また、内側の洗えるスタミナパワーカーボンに関しては分厚く洗えるといってもかなり面倒な上に、乾燥も夏で1日、冬場で2日と大変でした。いちばん奥のアパタイトHEPAフィルターに関しては5年毎の交換となっています。 □まとめ 2002年に販売されたFU-N51CXから約6年たっての機種であるKC-W45ですが、性能向上と同時に随所にコストダウンが計られているなと感じられる部分があります。まあ、FU-N51CXが出たあたりは空気清浄機が一気に普及したあたりで各社性能を競い合ってた頃ですから仕方が無い感じがします。 性能的にはやはり最新機種はいいなと気分的に感じます。 FU-N51CXと比べても、私には体感的には殆ど違いは感じられませんが、MARUTOが鼻が詰まったというのをあんまり聞かなくなったような...。まあ、この辺は花粉やハウスダストの状況を同じにしての比較は家庭では不可能ですので、効果があるのだと信じるしかありませんね(笑) 最大風量に設定したときの風音はかなり大きいのですが、自動にしていて部屋が綺麗になった状態だとほとんど音は気になりません。プラズマクラスターイオン発生中は、「チージジジ」という音が本体から聞こえますが、噴出し口の上当たりに顔をもってこないと聞こえないレベルで夜の寝室で動作させていても気になるレベルではありません。 今の季節的には湿度はほどほどにあるので加湿機能はほとんど意味が無いかもしれませんが、これから冬になって乾燥してくるとその効果は顕著に現れると思います。 また、シャープのプラズマクラスターイオンは水分子と結合することで長時間空中に滞在できその効果をより発揮できるとありますので、加湿でよりその効果を高めることが可能なわけです。 そういった意味でもとかく乾燥しがちな冬場はこの加湿空気清浄機が役立ってくれると期待します。 ただ、加湿機能があること=タンクへの給水が必要なので、面倒は増えます。そして、本体に給水されるときに、水が流れ込んでいく「ポコッポコポコ」っという音が結構大きく昼間でも結構聞こえます。頻度はそれほどあるわけでは無いのですが、寝室だったら気になるかもしれませんので、音に敏感な方は寝るときは加湿機能を止めて空気清浄機能のみで運転したらよいと思います。また、本格的な加湿器ではないので湿度をコントロールすることは出来ず、ウィルスなどが活動しにくい湿度60%を目安に湿度を調整しているようです。加湿運転をしない時には、フィルターが水に浸からない位置で止まり、乾燥されるようです。
加湿空気清浄機 KC-W45-W:シャープ
温度・湿度センサーで湿度状態を見張り、湿度が高い時は加湿フィルターを自動的に停止させるので、加湿し過ぎることはありません。 加湿運転をしない時には、フィルターが水に浸からない位置で止まるので、加湿フィルターが乾燥されていつも清潔です。
加湿タンクがあることで、ファンの大きさはFU-N51CXより小さいはずで、サイズも6年前の機種より小さくして、それでいて殆ど性能が変わらないというのはなかなか凄いですよね。 こちらで書いたように価格も量販店ではなくネットでかえば1万円近くお得ですし、このKC-W45は胸をはってオススメできる機種だと思います。 ※追記(2009年5月19日) 新型インフルエンザウィルスに対しても有効なようです。引用先では強毒型のH5N1型鳥インフルエンザについて書いてありますがウィルス全般に対して有効だそうです。
プラズマクラスターイオンR の高濃度化により浮遊する『H5N1型トリインフルエンザウイルス』を99.9%分解・除去 | ニュースリリース:シャープ
シャープは、ウイルス学の世界的権威であるロンドン大学ジョン・オックスフォード教授(Prof. John S. Oxford)が設立したレトロスクリーン・バイロロジー社と共同で、容積1m3のボックス内において約5万個/cm3の高濃度プラズマクラスターイオンが、浮遊するH5N1型トリインフルエンザウイルスを10分で99.9%分解・除去することを実証しました。
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