みんぽすのモノフェローズ仲間のpc4beginnerさん(Acer Iconia W3-810を所有されています)が8インチタブレットについてのエントリーを書かれているので、Lenovo Idea Pad Miix 2 8を所有している自分が自分の視点で書いてみました。当然ですが使う人のスタイルに合うか合わないかで意見が変わるので多くの意見があった方がこれから購入する人の参考になるかなと思います(余計に迷わせる可能性もありますが...)。

□主な8インチWindows8タブレット(メーカーページへリンクしています)
Lenovo Ideapad Miix 2 8
Lenovo ThinkPad 8
Acer Iconia W4-820
Dell VenuePro 8
TOSHIBA Dynabook tab VT484
ASUS Vivotab note 8(2014/1/28時点で未掲載)

比較しやすいようにpc4beginnerさんと同じ題目で書いていきます。

■自宅でも使うメインマシンとして期待している人へ
そもそも、メインマシンとして設計されていないのでやめておいた方がいいと思います。
ただ、長期出張などでメインマシンとして使わざるを得ない場合もあるかと思います。


メインマシンとして使いたい場合ですがキーボードやマウスは当たり前として、画面の小ささが気になるかもしれませんね。HDMI入力をもったテレビがあるならばそれをモニターにするのが手っ取り早いと思います。

キーボードはマイクロソフト Wedge Mobile Keyboardがおススメ。「dynabook Tabを買ってキーボードをもらおう!キャンペーン」でもらえたりAmazon限定でLenovo IdeaPad Miix2 8と同梱販売されたりとタブレットと相性がよいです。ただ、使うにはケースからだしてスタンドを立ててタブレットを置いてと手間が多いのでモバイル用途にはあまり向かないです。マウスはBluetooth対応なら何でもOKです。画像はLOGICOOL M557でバランスよくコスパが高い一品でおススメ

外部モニターとしては、HDMI入力をもったテレビがあればOKで、機種選びとしては標準でHDMI出力をもったものが適していますね。Acer Iconia W4-820、Lenovo ThinkPad 8、TOSHIBA dynabook Tab VT484が搭載しています。Lenovo IdeaPad Miix 2 8やDell Venue Pro 8は非搭載。

接続には上記のようなmicroHDMI⇒HDMIケーブルさえあればテレビをモニターにできます。安いものでは1000円以下で手に入るのでコストパフォーマンスも高いです。miracastでワイヤレスでHDMI接続したりmicroUSB⇒HDMI変換コネクターを使えば他のタブレットでも接続できる可能性はありますがコストや運用面で直接つなげられるmicroHDMI搭載機にかないません。

ということで、以降の項目は必然的にメインPCがあり、2台目、3台目として期待している人へ向けた項目になります。
2台目、3台目の用途として設計されているのがWindows8タブレットですので本領を発揮します。

■全てのモバイルを束ねる唯一の持ち運びタブレットとして期待している人へ

タブレットとしての完成度を求めるなら、pc4beginnerさんはNexus推しですが、自分としてはiPad mini Retinaをイチオシします。アプリもオプションも豊富ですしタッチ操作の快適さは特筆すべきです。通信にLTEも選べます。

コスト的にiPad miniは高いという方にはAndroidタブレットをおススメ。コストと安定性が高いNexus 7が最適です。

現状ではタッチ操作やアプリが充実していないことから、電車の中や町中で8インチのWindowsタブレットを縦位置で片手で持って立ちながら何かを操作をするには適していないと思った方がよいです。

電子書籍アプリなどもWindowsアプリになっていないものが多くゲームも全然移植されてません。一応、AndroidのエミュレーターもありますがGooglePlayに対応していなかったり動作はもったりするのでサクサク感はありません。電子書籍を見るぐらいならOKかもですね。

・Windows上でAndroidが動くエミュレーター
BlueStacks App Player
WindowsAndroid - ダウンロード

iPadおよびNexus 7で唯一難点があるとすればOffice文書の表示、編集。これだけはWin8タブレットだけが可能ですのでそれが必須の方は、すべてのモバイルを束ねる唯一の持ち運びタブレットは今だ存在していないことになります。

■持ち運び用Windows PCとして期待している人へ

Windows 8タブレットのメリットとしては
仕事や家で使っているWindowsと同じ環境を持ち歩けることにつきます。
細かく言えば、

  • Office文書を確実に表示し編集できる
  • Windowsソフトが動く
  • フル機能のFlashが動く(艦これができたり、HPが見れる)
  • 多彩なオプションがほぼ確実に動く

ってことがあげられます。自分の場合は仕事や家でFireFoxを使っていてブログはScribeFireで更新していますのでこの環境を持ち歩けるのは大きいですね。

また、当然ながら仮想デスクトップのCitrixも動作するので仕事場のPCをリモートで使うこともできこれも便利です。

サイズを8インチにするか10インチにするかの判断に迷う方が多いとおもいますが8インチを選ぶ理由としては下記があるのではないかと思います。

  • 編集作業はあまりしない
  • 毎日持ち歩きたい
  • コストを安く抑えたい

自分は7インチクラスはNexus7(2012)を所有していたこともあり、仕事やブログの更新など編集作業をしたいと思っていたのでThinkPad tablet 2やArrowsTabなど10インチのWin8タブレットを狙っていました。

しかしながら、8インチタブレットがOffice同梱で販売されることになったので一気に8インチWin8タブに傾きました。OfficeのHome & Bussinesを別途購入するだけでも3万円の出費が必要なわけでこれが8インチタブレットならば本体込で4万円前後で入手できるわけです。

10インチWinタブ場合だとBayTrail搭載のものはDell Venue 11 Proがありますが7万円からでOfficeなしと、半額以下でWin8タブが購入できるのでカナリのコストパフォーマンスですよね。

自分が他の8インチWindows 8タブレットではなくLenovo IdeaPad Miix 2 8を選んだ理由としては

  • 8インチタブレット最軽量(350g)
  • GPS搭載
  • 品質
  • 価格

こんなところでしょうか。毎日持ち歩きたいので少しでも軽い方がありがたいのは言うまでもありません。GPS搭載は付近情報の検索や地図、天気予報、SNSでの投稿やカメラ撮影などで現在位置情報があると便利なシーンは結構ある為です。品質的にはTOSHIBAかThinkPad 8が一番だと思いますが価格が高いことで却下でDELLやAcerはGPSないので脱落しました。今ならワコムのデジタイザを搭載するASUS VivoTab Note 8と迷ったと思いますが価格でMiix 2 8が有利ですね。ThinkPad 8はWi-FiモデルはGPS非搭載なので注意が必要ですね。

逆にMiix 2 8で妥協した点は、microHDMIやステレオスピーカー、純正オプションですね。
microHDMIは大画面で使うシーンがほとんどないので問題なし。画面出力が必要ならmiracastでもUSB⇒HDMIでもできますので。ステレオスピーカーに関しては移動中はBluetoothイヤホン使いますし、このサイズでステレオであってもその恩恵はほとんど得られない為です。

Miix 2 8で妥協してやや後悔しているのは、本国(中国)やアメリカなどで販売されている純正オプションがいまだに日本で販売されていないことですね。これは、すぐにユーザーからの声が上がって日本でも販売されるだろうと思っていたのですが…誤算でした。せめて、キーボード付きケースはUSキーボードのままで構わないので日本でも販売してほしいところです。

キーボードやケースなどの純正オプションの充実度からいけば、AcerやDell、Lenovo Thinkpad 8が優位ですが汎用品より高いのが難点です。

その他細かいこと
・キーボードはいるか?
Windowsアプリだけを使うのであればキーボードはあまり要らないかもしれません。
デスクトップモードや文章をいっぱい書くというのであればキーボードは要ります。
自分はNexus7で購入したキーボードを繋いでいます。これでもかなり文章の入力が楽になります。


キーボードの選択基準ですが、キーボードはほとんど使わないまたは家や仕事場、出張先などでしっかり作業するならば、スタンドを用意したりする手間が必要ですが、完全分離したキーボード(マイクロソフト Wedge Mobile KeyboardAcer W4-820用Bluetoothキーボードなど)がおススメ。


新幹線や飛行機、カフェや会議などでサッと出してサッと使いたいなら脱着をあきらめてノートPC風になる一体型キーボードがおススメ(Lankdeals 7インチ 8インチ 汎用 キーボード付ケースなど)。


タブレット単体でも使いたいなら脱着可能なキーボードやキーボード付きケースがおススメです。iPad mini用ですがminisuit Bluetooth Keyboad(左)のようなものはノートPC的にも使えますし脱着も容易です。カバーをスタンドにする手間はありますがキーボードが磁石で脱着できるDell Venue 8 Pro純正キーボード(右)も優秀。

・マウスはいるか?
Windows8のModern UIやWindowsアプリを使う分には要りません。タッチ操作の方が快適です。
デスクトップモードを使うにはマウス必須です。インターフェイスが少ないのでBluetoothマウスが最適です。

なんせ、小さい小さいボタンを押さなければなりませんから指で選択するのはカナリ難しいです。
タッチペンなら?と思うかもしれませんが、選択は指より楽になりますが、マウスカーソルと3つ以上のボタンを簡単にコントロールできるマウスに敵うものではありません。タッチペンはお絵かきや手書きに効果を発揮するグッズだと思った方が幸せです。

おススメのマウスはロジクールのLOGICOOL ウルトラスリム タッチマウス ホワイト T630(左)です。7,000円とやや高いですが2台のPCを切り替えて使える上に上面にボタン類が無くソフトを入れればWindows8のジェスチャー操作もできます。前モデルのT620より操作面が広くなりBluetoothに対応してWindows8タブレットに最適なマウスになりました。

Arc Touch Mouse Surface Edition(右)もいいですねこちらは、使わない時は平らにでき、使う時はまげて普通のマウスのように使えるのがポイント高いです。通常のArc Touch MouseはUSBドングルが必要ですが、Surface EditionはBluetoothで接続できるのでインターフェイスの少ないWindows8タブレットに適しています。

マウスを忘れた!使える広さが無い!っていう時には下記のソフトが便利です。デスクトップの一部をノートPCのようなタッチパッドとして使えるようにしてくれます。作業領域は狭くなりますがマウスに近い操作ができるので使い勝手が上がります。
TouchMousePointer タッチパネルをタッチパッド化

・ストレージ容量は32GBか64GBか128GBか
ストレージ容量は増設できないので多いに越したことはないのは明らかです。自分のMiix2 8は64GBですが購入直後の容量でも34GBしか空いていませんでした。Officeやアプリなどがプリインストールされていたり、microSDカードスロットを搭載するとはいえ、Windowsの従来ソフトなどは本体にインストールした方がよいですし32GBモデルでは不足するのは明らかですので64GB以上は必要です。

・画面解像度
殆どの8インチタブレットが1280x800の解像度なので選択肢としては余りないのですが、ThinkPad 8が1920x1200というフルHD液晶を搭載してくるのとiPad mini RetinaやNexus7(2013)なども高解像度液晶を搭載しており今後の流れとしてはフルHD搭載の8インチタブレットがどんどんでてくるでしょう。ただ、普通のノートPCでも1366x768でほとんど変わりませんので特に問題ないと思います。デスクトップを使う場合はマウスがあった方が確実に便利です。

・Office Home&BusinessかPersonalか
仕事でつかうなら間違いなくPowerPointがついてくるHome&Businessです。現時点で容量に64GB以上を選ぶとHome&Businessがついてくる製品がほとんどなので余り選択する余地はありませんが…。

・通信機能は内蔵されている方がよいか?
コストが許すならば内蔵されていて単体で常時接続環境がある方が確実に便利です。現状ではDell VenueProで3Gが使えるのみです。ThinkPad 8はLTE対応してくる可能性があります。

ついで、モバイルルーター、テザリングの順ですね。

モバイルルーターも1日電源入れっぱなしで常時接続環境がつくれるなら使い勝手はかなり良くなると思います。
通信機能を内蔵しないタブレットがほとんどの現状で使い勝手も考えれば、コストはかかりますがモバイルルーター+スマホのパケット定額が理想的に思います。

スマホの通信もパケット定額を止めて段階性のプランを使うようにすれば通信コストを下げられますが、この場合はタブレットもスマホも単体で常時接続環境を持たなくなるのでモバイルルーターが圏外になったりバッテリー切れを起こしたりした時途端に不便になったりその月だけコストが上がるので注意が必要です。

テザリングの場合はスマホの設定で切り替えてから接続する必要があり常時接続環境を維持することができないので手間がかかります。そのかわりスマホ側は単体で常時接続環境を得られるので便利です。自分の場合はiPhone 5の単体での常時接続は維持しておきたいので不便を承知でタブレットの通信環境にテザリングを利用しています。

■ガジェットの一つとしてコレクションに加えたい人へ
これも自分だったりw。iOSはiPhone 5とiPad 2を所有しておりAndroidはNexus 7(2012)や妻の302SHなどと既に所有していることもあるので話題のWin8タブレットが欲しかったというのは多分にあります。

ガジェット好きならもはや自分の興味で製品を選べると思うのでご自由にというところでしょうかw

■まとめ
現状では8インチのWindows8タブレットはようやくいろんなメーカーから製品がでてきて盛り上がろうとしているところと思います。MicrosoftもiOSやandroidのタブレットに対抗するべく力を入れている分野です。

現在は感度の高いメーカー(Acer、DELL、Lenovo、東芝、ASUS)が製品を出してきている段階で、東芝以外の大手メーカーは市場の動きを探っているところに思います。

ただ、Win8もWin8ストアアプリもまだまだ発展途上でタッチ操作に最適な端末にはなっていません。なので8インチWin8タブレットを小型軽量のパソコンと思って所有したいならば今でもおススメできます。

一般の人が検討してもよいかな?と思うのはやはり日本メーカーのソニー、NEC、富士通、シャープあたりが8インチタブレットを出した時ではないでしょうか?ソニーが本気の8インチタブレット(かつてのVAIO type Pの再来)を出した時は本格的なブームの始まりだと思います。

それがいつか?と言われると難しいですが2014年中にはなんらかの動きが出てくるのではないかと思いますのでもう少し待ってみてもいいのではないかと思います。

□関連記事
元記事です。pc4beginnerさんのブログは分かり易いですのでおススメ。
パソコンとカメラに繋がるもの: 8インチWindows 8タブレットを選ぶのに迷ってる人へ。
自分の記事を受けてさらに続編が公開されました、是非ご覧ください。
パソコンとカメラに繋がるもの: 8インチWindows 8タブレットを選ぶのに迷ってる人へ。 続編

□購入(すべて64GB以上でOffice Home&Business搭載です)
Lenovo Ideapad Miix 2 8

Lenovo ThinkPad 8
ThinkPad 8 タブレット - 8.3型 薄型・軽量ボディーを実現、Windows 8.1 搭載のタブレット | Lenovo 日本

現在は法人むけのみ販売中。個人向けは1月31日より順次発売
Windows 8.1Pro 64GBモデルが61,950円、同128GBモデルが72,450円。
Windows 8.1の場合はストレージ64GB仕様時で5万円強程度。
レノボ、約430gで8.3型WUXGA液晶のWindowsタブレット「ThinkPad 8」 - PC Watch

Dell VenuePro 8

TOHIBA Dynabook tab VT484

ASUS Vivotab note 8

Wedge Mobile Keyboard(U7R-00022とU6R-00022は販売経路が違うだけで同じもの)

LOGICOOL ウルトラスリム タッチマウス

Arc Touch Mouse Surface Edition