前回のベースキャリア取付に続いて、フェアリングとルーフラックを取り付けました。フェアリングはTHULE USAからの輸入品ですが効果は抜群でバーはもちろんルーフラックの風切音低減に効果を発揮してくれます。またフェアリングはベースキャリアーをほとんど隠してしまうのでルーフがスッキリしたデザインになりかなりカッコよくなります。
□取付
1.フェアリングのパッケージですが箱のデザインはすべてのフェアリング共通のようで箱の画像はTH870XTになっています。
2.中身は結構スカスカ。
3.同梱物はこんな感じ。フェアリングの中央のパーツには保護フィルムが貼ってあります。
4.まずは、取り付け用のアームにゴムパーツを取り付けます。
5.屋根にあたる部分にクッションを貼ります。
6.中央のパネルの両サイドにパーツを取り付けます。穴を合わせて付属のビスをぐぃっと押し込んで(ネジではありません)固定するだけです。パネルの保護シートはギリギリまでつけておいた方が傷防止になります。
7.次にパネルを支えるパーツを4箇所取り付けます。幅が80cmと短いTH870XTだけは3か所になります。
8.アーム側とパネル側のパーツを結合させます。説明書は英語でしか書かれていないので見落としがちですが、外側に取り付ける方は手前側の穴に、中央側に取り付けるパーツは奥の穴に通します。奥の穴へは目一杯広げないと入らないので頑張ってください。中央の方を長くすることでフェアリングが弧を描き整流効果が高まります。
8.アームへの固定パーツの裏側にネジを嵌め軽く締めておきます。
9.スクエアーバーにアームを取り付けるためのパーツを固定します。このパーツの外形はエアロパーツと同じ形になっています。つまりエアロバーに付ける場合はこのパーツは不要です。
10.取付パーツを4箇所に取り付けたところ。
11.フェアリングを取り付けますが、両側を二人で持って作業します。アームを先ほど取り付けたパーツの溝にひっかけてから倒していくとパチンと嵌って固定されます。外す時は上にあげていけば外れます。1人でも半分ずつひっかければなんとかできますが、屋根を気づ付けるので毛布などを屋根においてやった方がよいと思います。
12.フェアリングの先端が屋根に接触するぐらいに調整してネジを締め固定します。
13.以上でフェアリングの取付は完成です。綺麗な弧を描いているのがわかります。
14.中央側のアームが長いのがわかりますでしょうか?パネルにあるTHULEのロゴも美しいです。
15.ルーフラックを載せました。
16.アームにもパネルにもギリギリ干渉しません。
17.ルーフラックは一番後方に下げたのですが、ルーフラックの先頭のバーはフェアリングの恩恵を受けられない位置にあります。
18.正面から。なかなかの迫力です。
19.ルーフラックにキャンプ用品を載せてみたところ。
20.キャンプ場で真横から。荷物があればバーの風切音はしなくなりますので快適でした。
□フェアリングの効果を流体解析から説明
Wind Tunnelという流れを計算するアプリでフェアリングの効果を説明してみます。
ベースキャリアが無い場合はルーフの上をスムーズに流れがながれています。
ベースキャリアがある場合はバーの後方で流れが乱れているのがわかります。
フェアリングを付けた場合は、バーの上に風を跳ね上げるのでバーにはほとんど風が当たらないことがわかります。
□まとめ
フェアリングはその空力的効果以上に荷物を積んでない時のキャリアの印象をガラッと変えるので大きな効果がありますね。
風切音ですがベースキャリア+フェアリングではほとんど発生しなくなりました。残念ながらルーフラックはフェアリングからはみ出してしまうので荷物を載せてないとゴォ~という風切音が発生します。ただ、これは自分のルーフラックがバーで構成されているからで、今、販売されているTHULE TH713やフェアリング付のTH828なら空力を考えて作られているので大丈夫でしょう。
また、フェアリングを取り付けたままだとスキー/スノボキャリアやルーフボックスが付けられれないとありますが、スクエアーバーの場合はスキーキャリアーでもDeluxシリーズのTH726、TH727はハイポジションにすれば跨げますし、Xtenderもスクエアーバーへの取付の場合は隙間が1cm程度あり取付パーツを跨げる為フェアリングを付けたままでも大丈夫です。
エアロバーの場合はルーフラックやスキー/スノボキャリアはほぼバーに密着するように固定される為フェアリングは絶対にはずさないと固定できないので結構面倒な感じです(一部の自転車キャリアーなどは大丈夫)。フェアリングを付ける場合にはスクエアーバーをおススメします。もしくはフェアリング付のルーフラックTH828で上のバーに取り付けるという技もあります。
ルーフボックスについてはスクエアーバー、エアロバーに限らずフェアリング装着は難しそうです。ただ、ルーフボックスの場合はバーの前後にはみ出して装着しますし、脱着を繰り返すようなものではなくバー単体の風切音は発生しなくなるのでフェアリングの存在自体が無意味です。
□購入
TH872XT フェアリング
TH713 ルーフラック(エアロデザイン)
アタッチメント部分が横にスライドして積み下ろしが楽なXtender
フットth754&バー th769&キット th1545セット
th331-1 プロテクションシート
THULE TH523 ルーフラックの荷物をしっかりと固定するのに必要です。
THULE TH595 ラゲッジネット ストラップの上からネットを被せれば完璧です。